@通勤電車

 通勤電車の事(不意打ち)

帰りの通勤電車は我輩の読書室
乗客が降りるか降りないうちに乗り込み
空いている網棚にデーパックを載せ
おもむろに単行本を読みふけるのである。

今の愛読書は”水滸伝”
”おっ、梁山泊、宋江ね、ふむふむ”
自分の世界・・・

突然目の前を黒い物体が横切り
手にした本が電車の床に叩きつけられる
”な、なんだよ、誰だよ”
思はず周囲を見渡せば
床に転がる我輩の本とデーパック
何の事は無い、自分の荷物が棚から落ち
我輩を不意打ち・・・

あわてて、周囲の人々に
「すみません、すみません」
と謝るが、無反応、黙殺

結局、自分で自分に謝っただけである

何となくバツが悪いが、そこは年の功
デーパックを網棚に載せ直し
何事も無かった様に本を読み始める我輩である。

でも、今度は落ちないよね
二度三度、そっと確かめる小心な我輩である。

ちょっとオドオドしている我輩を乗せて

何事も無く電車は進むのである。

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 通勤電車の事(男運)

朝の通勤電車
朝の眠りを妨げる女子学生達を避けて空席を探す我輩
でも今日は女子学生達の隣しか空いていない
だからいやでも会話が耳に飛び込む

「私、男運が悪いんだよね~え」

溜息をつく娘はどう見ても中学生

おいおい、まさか週刊誌に載るような話じゃあ
でも会話の内容は
彼氏と待ち合わせしたがすっぽかされたとか
どうたらこうたら・・・

まあ良いんだけどね
でもね、おじさん達は眠いんだからね
朝はもう少し静かにしましょうね
である。

朝から彼氏の愚痴を元気にこぼす
女子中学生達を乗せて

何事も無く電車は進むのである。

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 通勤電車の事(女子高生の会話)

通勤電車には疲れ切った大人達
でも学生達は元気、さすが若いね
なかでも女子学生達は賑やか
”なんであんなに賑やかなんだ”

女子高生達の会話

その

「”女子高生の会話”ってしてみたいよね」
「私達、勉強ばかりだしね」
「疲れるよね」

進学校の生徒だな、
でも女子高生の会話って何だろう?
その後も
「○○ちゃんがどうしたこうした」
「あの先生はどうたらこうたら」
電車を降りる時には
「途中で何か食べて帰ろうよ」
賑やかに降りてゆく
我輩にはどう見ても”女子高生の会話”?
としか思えないのである。

もしかして”女子高生の会話”って
最近流行りの芸人がやってるあれの事か・・・

その

ぎゅうぎゅう詰めの朝の電車、押されて息も出来ない
そんななかでも賑やかな女子高生達

「私、遅刻の常習犯なんだ」
「時間ぎりぎりだと、急がなきゃ、って思うんだけどね
 でも、間に合わないって判ると、
 急いでもしょうがないかって思って
 それからお風呂に入って、お化粧して、それから学校」

おいおい、そんなんで良いのかよ

「でも今日は遅刻しないよ」
「遅刻魔三人組がいてね、私もその一人なんだけど
 三人で今週は絶対遅刻しないで頑張ろうって決めたの」
「ふ~ん、えらいじゃない」
「でもね、一人は月、火って遅刻
 もう一人は、月、火は遅刻しなかったけど、昨日は遅刻」
「私は月曜から遅刻してないよ」
「今日も大丈夫だから、明日頑張れば今週は無遅刻」
人の壁に遮られて女子高生達の顔は見えないが
おもはず”頑張れよ”と心の中で声援を送る我輩である。

元気な女子高生達を乗せて

何事もなく電車は進むのである。

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 通勤電車の事(社会の窓)

夏休みになり、混雑もぐっと減った朝の通勤電車
お陰で座席に座りぐっすり熟睡できるのである。

ぐー

それでも途中で混んできて、ふと眼を覚ませば
目の前におじさんのズボン、でも何か変

”おいおい、社会の窓が開いてるよ”

おじさん全然気付いていない
おもわず自分のチャックを確認する我輩

”人のを見ると自分のも気になっちゃうんだよね”
”それに痴漢と間違えられたら大変だし”

でも教えてあげるのも何となく言い難い
だからそのまま眼を閉じ、見なかった事にして
再び眠りに入る我輩 

ぐー

その後、特に女性の悲鳴も聞こえなかったので
多分、無事に降りたのであろう 良かった良かった
である。

でもなんでズボンのチャックの事を
社会の窓っていうんだろうね?

社会の窓を開け放したおじさんを乗せて

何事も無く電車は進むのである。

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 通勤電車の事(資金力の差)

最近の通勤電車の混雑は酷くなる一方
帰りの電車でもおじさん二人がその話題

「どこも最近、電車の混雑が酷いんだよね」
「何処の鉄道会社も対策してるって言ってるけどね」
「会社によって対応が違うんだよね」
「なになに線の私鉄B社は線路を複々線化して
 電車の本数を増やしたんだよ」
「へ~え、そうなんだ」
「でも、ここの私鉄A社は
 連結する車両数を増やして対応したんだよね」
「やっぱり、資金力の差だろうね」

話に聞き耳を立てる我輩、ふむふむ なるほど
だからホームの端まで電車が来るようになったんだ
納得の我輩である。

夏休みになり学生の姿がめっきり少ない
だから通勤電車にも余裕が・・・
この位がちょうど良いんだけどね

何事も無く電車は進むのである。

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 通勤電車の事(空席)

連休明けの朝の通勤電車 ギュウギュウ
どんどん人が乗り込み
駅員がこれでもかと背中を押す
いつもの通勤風景

座席に座っていた男性
途中の駅で慌てて降りってた

ポツンと出来た空席
いつもなら前に立ってる乗客がすかさず着席

「運が良いよね」

周囲の乗客の心の声が聞こえるはずが
何故か空席の前の男性は立ったまま??

周囲の乗客も遠慮したのか誰も座らない
座席が汚れている訳でもなさそうだし

途中の駅でさらに乗り込む乗客達
ますますギュウギュウ
それでもその席は空席のまま?

”もったいないよな、何で座んないんだろう?”

超満員でもポッカリ空いた席を載せたまま

何事も無く電車は進むのである。

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 通勤電車の事(初心者マーク)

朝の通勤電車もこのところ遅れが酷い
お陰で何時もなら余裕で間に合うはずが
遅刻!

会社の同僚との会話

「おッ、遅刻、珍しいね」

「電車の戸袋引き込まれ事故だとかでね」

「春の新人が増えたからね、事故が多くなるんだよ」

「へ~え、そうなの?」

「電車の乗り方が下手なんだよね」

「まあ、半年もすれば上手くなるけどね」

「新人には初心者マーク付けてもらおうか」

「うん、それ良いね」

通勤電車にも自動車免許と同じ様に
無事故無違反にはゴールド免許とか
あると面白いかもしれないのである。

貴方はマナーが悪いので減点です
これ以上マイナス点だと乗車できなくなります

なんてね

何事も無く電車は進むのである。

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 通勤電車の事(新社会人)

ココログのメンテも無事終わった様である。
さて
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4月になると黒いリクルート姿の新人が沢山
お陰で朝の通勤電車も一層の混雑ギュウギュウ

黒いスーツ姿の若い男性、新社会人
混雑する電車の中でしゃがみ込み
自分の鞄をガサガサ

”何してるんだろう?”

鞄の中からピンクのケースを取り出し
中身をおもむろに髪の毛になすり付け始める

”おいおい、ヘヤーワックスかい”
”社会人になったんだからもう少し常識を・・”

と思うのは我輩だけ?

もっとも電車やバスの中で 時々
マスカラ→ファウンデーション→口紅→etc
と若い女性のお化粧フルコース実演をみる羽目に

だから
ヘアーワックスなら可愛いものかも知れないのである。

でも
某国の首相は「美しい国」と言うが
「美しい社会人」では
「美しい」の意味が違うんじゃあ有りませんか?

まったく今時の若いもんは・・・・ブツブツ

である。

何事もなく電車は進むのである。

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 通勤電車の事(おへそ)

朝の通勤電車、超満員
でも我輩は始発電車でぐっすり

途中、夢の中でなにやら男女の声
我輩の前に立った若い男女
ギュウギュウ電車の中で相手の腰に手を回し
小声でささやきながらイチャイチャ

”おいおい、朝っぱらから何なんだよ”

廻りの乗客たちも見てみぬ振り

その上、長いコートを着た女性
暑いのか前のボタンを開けてる

電車が揺れるたびに前が開け・・・

女性の”おへそ”が我輩の目の前で揺れる

何て言うファッションか知らないが
まだ夏じゃあ無いんですけどね

どう言うご職業か知りませんけど
イチャイチャは家でおやりください

である。

まったく近頃の若い者は・・・ぶつぶつ

何事も無く電車は進むのである。
 

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 通勤電車の事(突発事件)

朝の通勤電車ギュウギュウ
電車が揺れるたびにドドドッと人が移動する
突然

「やめて下さい!」

女性の叫び声

”朝っぱらから痴漢?”

なにやら不明瞭な声が聞こえる
電車が駅に到着
すると乗っていた男性が
駅のホームに駆け降り

「駅員さん!、駅員さん!、来てください!」

”なんだ、なんだ”

我輩の野次馬根性が目覚める
駆けつけた駅員に

「この男に殴られたんですよ!」

「殴られた?」

電車に乗り込む駅員

「降りてもらえますか?」

「ゴモゴモ・・」

動こうとしない若い男性
ホームでは殴られた男性が叫ぶ

「足、踏んだとか言われて・・・」

駅員

「電車が遅れるので降りてください」

それでも降りようとしない若い男性

「事情が判りませんので降りてもらえますか」

丁寧な言葉使いで命令する駅員
しぶしぶ降りる若い男性
その後は待ちかねた乗客たちがドッと乗り込み発車
朝の突発事件
でも

”いくら足を踏まれても暴力はいけませんよ!”

である。

確かに踏まれると痛いんだけどね・・・

何事も無く電車は進むのである。

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