@おかしな人々

 資格的オジさん その2

資格的オジさんに仕事を頼んだのである。
資格的オジさんを持ってすれば
チョチョイのチョイのはずである。
期日がきたので聞いたのである、
要領を得ないのである。
もう少し時間が欲しいようなので、
待つことにしたのである。
 また聞いたのである、
   やはり要領を得ないのである。
      また聞いたのである、
         やはり要領を得ないのである。
結局できなかったのである。
資格に情熱を燃やし、燃え尽きていたのである。
持っているだけなのである。
結局、きらびやかな肩書きとともに出て行ったのである。
某有名企業に移ったようであるが、
その後は知らないのである。
活躍を祈るのみである。

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 資格的オジさん その1

会社に一人のオジさんが居たのである。
ソフトウェア技術者である。
簡単には取れない資格を沢山もっているのである。
某M社認定、某O社認定、国家的上級資格、
社内認定資格、・・・資格的オジさんの自慢である。
周囲の尊敬の的である。
一つでもあれば十分であるはずである。
まあ多いに越したことはないのである。
資格的オジさんは、勉強が大好きである。
インターネットを探し回り、
勉強会にも参加しているのである。
・・・
仕事中でも勉強しているのである。
勉強熱心なのである。

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 無口なオジさん その2

会社に一人のオジさんが居たのである。
真に無口なオジさんである。
一日中、机に座って一言も口をきかないのである。
話し掛けても、ほとんど会話にならないのである。
どうして入社できたのか不思議である。
資格とかもっているので、コツコツやる仕事なら一応こなせるのである。
真の無口だから、これ以上、ここで書く”ねた”がないのである。
残念である。
会話が必要な職場では勤まらないので、資格が活かせそうな職場へ
換わってもらったのである。
その後、どうなったのかは知らないのである。
当然、音沙汰はないのである。

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 無口なオジさん その1

会社に一人のオジさんが居たのである。
まったくおとなしいオジさんである。
居るのか居ないのか分からないくらいおとなしいのである。
飲み会に無理やり引っ張っていったのである。
カラオケではビートルズなのである。以外である。
見えないところで頑張っているのかも知れないのである。
女性と話しているのを見たことが無いので、
嫌いなのか聞いたのである。
”傷つくのが怖いんです。”が答えである。
胸を一突き、後ろからバッサリと傷だらけの我輩とは違うのである。
純真なのである。無菌室育ちである。
都合で、女性の多い職場へ転属してもらったが、その後、傷だらけ
になったかどうかは知らないのである。

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 半袖オジさん その3

半袖オジさんは丈夫である。
真冬でも半袖なのだから当然であるかもしれないのである。
することが無いのも問題なので、荷運び荷捌きを仕事としたのである。
本来は、パートさんの仕事である。
本人は喜んだのである。
考えなくても良い仕事が好きなのである。
半袖オジさんのために、パートのおばさんが職を失ったのである。
理不尽な話なのである。
でも、会社では良くあるのである。
我輩は正義の士である、会社と掛け合ったのである。
そして半袖オジさんは栄転したのである。
都会である。
ネクタイを締めた半袖オジさんを始めてみたのである。
なんだか似合わないのである。
お陰で職場に秩序が戻ったのである。
他所ながら半袖オジさんの活躍を祈るのみである。
我輩は悪人ではないのである。

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 半袖オジさん その2

半袖オジさんは某国立大学大学院の卒業生である。
入学試験は難しいのである。なかなか入れないのである。
たぶん一生懸命勉強したはずである。できるオジさんのはずである。
でも仕事はできなかったのである。応用が利かないのである。
困ったのである。入社できたのが不思議である。
会社が半袖オジさんの高学歴に目がくらんだのである。
知識だけはあるから余計困るのである。労働法にも詳しいのである。
会社の就業規則も熟知しているのである。
もっと仕事に役立たせて欲しいのである。

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 半袖オジさん その1

会社に一人のオジさんが居たのである。
半袖姿は別に問題ないのである。
真冬であるとチョッと気になるのである。
小走りに鞄を脇に抱えて真冬に半袖シャツで通勤するのである。
変わっていると言うよりは、やはり少し変だと思うのである。
追い越した女性の顔を覗き込みながら来るのである。
職場の女性達の噂のオジさんである。

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 納豆オジさん その4

いきなり上役から、こんなのが来ているぞと手紙を渡されたのである。
差出人は納豆オジさんである。
内容は「現在の職場では自分を活かせない。新しい分野で働きたい」と
書いてあったのである。寝耳に水である。
そういえば先日、これからは新分野だと我輩が何かの打合せで言った
気がするのではある。
周囲の人々は無関心みたいであったが、なぜか多少目元が喜んでいるよう
にも見えたのである。厄介払いなのである。
本人の意思であるから、我輩も転属先に一生懸命売り込んだのである。
そして納豆オジさんは出て行ったのである。
貴重な人材を失ったのである。決して我輩の謀略なんかでは無いので
ある。本人の意思なのである。我輩は決して悪い人ではないはずである。

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 納豆オジさん その3

ある日のことである。
相談がありますと納豆オジさんから持ちかけられたのである。
個別面談である。
「何故、僕は偉くならないのですか」と聞かれたのである。
40歳を過ぎ、同世代の多くは主任、あるいは課長になっているので
分からないわけではないのであるがである。
年功序列は崩壊し、机に座っているだけでは出世は無理なことを
やさしく説明したのであるが、不満そうだったのである。
世間知らずなのである。

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 納豆オジさん その2

納豆オジさんは食事時間に厳格である。
11時45分になると、おもむろに箸箱を机の上に置き
じっと12時の昼食時間になるのを待つのである。
毎日のことなので周囲は見てみぬふりなのである。
触らぬ神に祟りなしなのである。

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 納豆オジさん その1

会社に一人のオジさんが居たのである。
チョッと変わっているのである。
日頃から健康に気をつけているようなのである。
良いことではあるのであるが、ある日のことである。
午後の3時頃のことである。
我輩が着替えた服に忘れ物をして更衣室にとりに行ったのである。
薄暗い更衣室に誰か居るのである。
誰だろうと思ってよく見たのである。
なにか立ったまま一生懸命に食べているのである。
さらによく見ると白いパックに入った納豆である。
口から糸を引いているのである。
相手も驚いたようだが、我輩も驚いたのである。
それ以来、納豆オジさんになったのである。
そういえば納豆は体に良いと言っていたような気がするのである。
しかし、できれば休憩時間に明るいところで食べてもらいたかった
のである。

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